先日、最終回を迎えた【薬屋のひとりごと2】ですが、リアルタイムでも配信でも見ていません!【薬屋のひとりごと1】を見ていたので、レギュラー登場人物はおさえています。放送中には視聴できませんでしたが、配信で一気見したいと思います。毎週最新話が更新されると各VODの国内ランキングで1位に輝いているのは知っていましたとも!でも我慢しました。一気見が好きなんです。だから、遅ればせながらこのアニメの面白さを綴りたいと思います。

01 第1話『猫猫と毛毛』あらすじ
物語は前シーズンの流れを引き継ぎ、主人公の猫猫(マオマオ)は翡翠宮で毒見役兼薬師としての地位を保ちながらも、相変わらず好奇心と知識で周囲の謎を探る後宮ミステリーが展開される。宦官・壬氏(ジンシ)との関係も変わらず、彼にからかわれたり、利用されたりしつつも、猫猫の知恵が重宝されている。前シーズン、猫猫が毒見役として仕えている翡翠宮の上級妃・玉葉妃(ギョクヨウヒ)は第1子の鈴麗(リンリー)を出産し、現在は第2子を懐妊している。ある日、猫猫は鈴麗姫の初めての散歩に同伴した際、子猫の毛毛(マオマオ)と子翠(シスイ)に出会う。弱っている毛毛を連れ帰り医局で介抱する。元気になった毛毛はネズミ退治役として医局で飼われるになった。また別の日、水晶宮の侍女たちは、近く後宮に来訪するキャラバン(商隊)の話題に花を咲かせる。
02 ネタバレ
花街ではやり手婆が楽しそうにそろばんを弾いている。猫猫から大量の書物の注文があったらしい。一方、壬氏とお目付け役の高順(ガオシュン)は謁見のため、上級妃の四夫人のもとを訪問していた。半年前、前上級妃・阿多(アードゥオ)妃と入れ替わりで入内した楼蘭(ロウラン)妃の住む柘榴宮へやってきた壬氏は、侍女の人数の多さについて他の妃の面子が立たぬと高順にこぼす。最後に謁見に立ち寄った翡翠宮で、壬氏はそわそわしている。その様子を玉葉妃に見透かされ、「猫猫は医局にいる」と教えてもらう。医局へ向かうと、猫猫は青薔薇の香油と酒を蒸留して消毒用アルコールを作っていた。翡翠宮ではなく医局で作業をしているのは、香油には子を流す作用をもつものもあるからだという。よほど濃度が高くなければ問題ないが、さすがに懐妊している玉葉妃がいる翡翠宮では作れない。そんな話をしていると、猫猫宛てに実家から荷物が届いた。やり手婆に頼んでいた書物だった。その書物は、後宮で帝のお手つきになるかもしれない女官のための性教育本であった。生娘の女官が、いざという時に粗相をしないようにと猫猫が取り寄せたのだった。壬氏と高順は内容よりも、書物に使われている紙と印刷技術に興味があるようだ。一方、後宮では大衆小説が大流行している。猫猫の友達の小蘭は字が読めないが、同じ職場の同僚に読み聞かせをしてもらい夢中になっている。この大衆小説は翡翠宮の侍女たちをも夢中にさせていた。帝が上級妃から下級妃まで全員に「読み終わったら他の者に見せるといい」と、この大衆小説を配ったそうだ。猫猫は、これは壬氏が帝に頼んだのだと推測する。その意図は、人気のある大衆小説を利用して後宮の女官たちの識字率を上げるためだろうと。翡翠宮の侍女の愛藍(アイラン)は自分たちだけで読み終わるのはもったいないというが、翡翠宮以外の女官に渡してはいけないと桜花(インファ)にたしなめられる。そこで猫猫は愛藍に「原本を書き写してはどうか?」と提案する。そうして後宮に広まり、読み書きを覚える女官が増えることが壬氏の狙いだと猫猫は理解する。そんなことを考えながら洗濯場へ行くと、突然小蘭に「字を教えてほしい」と頼まれる。例の大衆小説の読み聞かせをしてくれている女官が声を枯らしてしまい、本を書き写してくれたのだが、小蘭は字が読めない。猫猫が「わたしが読んでやろうか?」と申し出ると、小蘭はせっかく書き写してくれたのだから自分で読みたいという。そんな小蘭をとても健気に思う猫猫。書いた方が読めるようになると助言を与えると、小蘭は俄然やる気を出す。年季が明け後宮を出る際に文字が書けると就職に有利だと聞いたようだ。こうして小蘭の読み書きの勉強が始まった。
ある晩、暗闇の中を行灯を持って歩く女官の姿があった。かすかに動物の鳴き声が聞こえる。その声に女官は振り向くが……。
翡翠宮では玉葉妃に、鈴麗の初めての散歩に侍女頭の紅娘と宦官二人に同行してほしいと頼まれた。玉葉妃は植物や生き物に詳しいので、鈴麗に教えてやってほしいという。将来どこへ嫁ぐか分からない我が子に薬や毒の知識を付けてやりたいという親心だろう。後宮内の散歩に出かけた猫猫たち。どこからか「にゃー」という鳴き声が聞こえた。声の正体は子猫のようだ。鈴麗がたどたどしく「捕って」と言うので、猫猫は子猫を追いかける。追い詰めたところで子猫とにらみ合い、一気に飛びついた。が、あっさりとかわされてしまう。そこに「見つけた!」と子猫を抱きかかえた女官が現れた。「これ要るの?」と猫を差し出してくる。お礼を言って子猫を受け取ると、「あとは任せるね」と風のように去ってしまった。子猫を保護することになったので医局に連れて帰る。猫猫はやぶ医者に家畜の乳と腸を調達するよう頼む。だいぶ痩せて弱っている子猫を湯につけることはできず、手ぬぐいで拭くだけに留めた。その晩、翡翠宮に帝が来て子猫の世話を頼まれる。子猫は日を追うごとに元気になっていった。爪を切ってやっていると、そこに壬氏と高順がやってきた。そろそろ鈴麗公主(ひめ)に見せてもよいのではないかと報告する。子猫は雌のため去勢の必要がなく幸いだったと口に出した瞬間、猫猫は宦官の壬氏に対して無神経だったと気づき謝り、茶菓子でごまかそうとする。壬氏は子猫の性質を密かに猫猫と重ね、唐突に子猫の腹に顔をうずめて猫猫は引いてしまう。子猫が一体どこから来たのかわからず、後宮を出入りする荷車に紛れ込んだのだろうと結論づけられた。そして不本意ながら子猫は毛毛(マオマオ)と命名された。
翡翠宮では衣替えの作業が行われている。もうすぐキャラバンが来るので手早く片づけないとと、せわしなく働く女官たち。猫猫にとっては初めてのキャラバンのようだ。
馬車が砂漠を走っている。馬車の中にはベールを羽織った異国の美女たちが並んで座っている。
03 伏線と考察
さすがというべきでしょう。まだ事件が起きていないが、後宮を舞台にしたミステリー要素と政治的な陰謀がしっかり伏線として盛り込まれているのが魅力だ。柘榴宮の楼蘭妃の父親は、先の皇太后(現帝の祖母)に寵愛されていた宰相・子昌(シショウ)ということもあり、侍女の数が翡翠宮の5〜6倍もいることには、何か政治的な企みがあるようだ。少ししか描かれなかったが、暗闇の中を歩いていた女官があの後どうなったのか。そして最後のシーンに出てきた異国の美女二人は誰なのか。次回の放送で明らかになるのか?!壬氏は猫猫への好意が隠しきれないのですね。今回のシーズンで二人の関係がどこまで進むのか、これもまた気になるところだ。